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ドライシッパー 容器 とは何?正しいドライシッパー容器の使い方について

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What is Dry-Shipper Tank? ドライシッパー 容器とは何?

ドライシッパー は、生物学的サンプル(細胞、組織、その他の温度に敏感な材料)を液体窒素の漏洩リスクなしに超低温で安全かつ効率的に輸送するための特殊な容器です。航空輸送時にはIATA(International Air Transport Associationの頭文字の略。 日本名は国際航空運送協会)認定のドライシッパー容器で生物学的サンプルの輸送が義務付けられております。

ドライシッパーは、容器内に埋め込められている吸収材を内蔵しており、液体窒素を吸収して、自由な液体窒素がない状態で超低温(通常約-150°C以下)を維持します。以下は、主なドライシッパー容器のコンポーネントです。

ドライシッパー 容器の主な構成:

外部コンテナ: 物理的な損傷から保護するための耐久性のある素材で作られています。

吸収材: 液体窒素を吸収し、サンプルを凍結状態に保つための材料です。

ネックチューブ: 冷えた空気や窒素(液体窒素が気化したもの)が漏れ出ないように、内部温度を維持します。

サンプル収納エリア: 凍結サンプルを配置するパーツ(通常、キャニスターとも呼ばれます)

ドライシッパーを適切に使用するのは、航空輸送時にはとても重要です。不適切なドライシッパー容器の使用は、重大な事故につながります。また、重要な凍結サンプルが毀損する可能性も高くなります。国内及び国際航空輸送時には、不適正な使用方法で、フライト搭載ができない場合も多く報告されております。従って、ライフサイエンスの分野では、適正なドライシッパー容器の使用方法はとても重要です。

適正なドライシッパー容器の使用方法とは:

事前準備・事前冷却:

ドライシッパーの事前冷却: ドライシッパーに液体窒素を満たし、推奨される期間(通常は2~3日)吸収させます。これにより、吸収材が飽和し、コンテナが必要な温度になります。ドライシッパー容器のメーカーにより、事前冷却期間、液体窒素の注入量は異なりますので、必ずマニュアルをご確認ください。

余分な液体窒素の除去: 事前冷却後、余分な液体窒素を注ぎ出します。ドライシッパーは冷却された状態で、液体窒素がないことを確認します。

凍結サンプルの格納

保護具の着用: 冷凍火傷を防ぐために、液体窒素用の手袋やゴーグルなど適切な個人保護具(PPE)を使用します。

凍結サンプルを収納エリアに配置: 効率的に取り出せるようにサンプルを配置し、しっかりと固定します。特に、生殖細胞などのクライオチューブの格納時には、輸送時に飛び出ないための対策が重要になります。詳細はグリーンエイトの生殖細胞輸送担当者にご連絡ください。

密閉および輸送:

コンテナの密閉: ドライシッパーをしっかりと閉じて内部温度を維持します。GDPガイドライン上、蓋を輸送中に開けることは望ましくありません。そのため、発送時には結束バンドでドライシッパー容器の蓋をしめることが必要になります。

また、ドライシッパー容器に液体窒素対応用の温度ロガーを使用する際は、容器の密閉前に、温度ロガーを設置してください。

コンテナ容器のラベル: 必要な情報(取り扱い指示やサンプルの性質など)を明確にラベル付けします。また、国際輸送時にはIATA認定ドライシッパーに該当する容器であっても、必要なラベルの表示が義務図けられております。事前に発送国、経由地、目的地、航空会社のガイドラインなどを確認し、適正なラベル、マークの表示を行ってください。

安全に輸送: ドライシッパーを立てた状態で慎重に取り扱い、損傷を防ぎ内部温度を維持します。ドライシッパー容器の取扱い担当者は、事前に適正なトレーニングを受ける必要があります。液体窒素(Liquid Nitrogen Gas) は、危険品(Dangerous Goods)に該当しますので、LN2の取扱いにも注意が必要になります。事前冷却は必ず、換気されている場所で行うこと、注入時に防護服、防護眼鏡を利用することなどを徹底することが事故防止につながります。

安全かつ効果的な使用のためにどうすればいいか?

定期的なメンテナンス:

ドライシッパーを定期的に検査し、損傷や摩耗の兆候がないか確認します。グリーンエイトでは各輸送案件後にかならずドライシッパー容器の検査を行っております。また、メンテナンスの一環として、使用前の事前冷却時に容器の性能の確認を行っております。著しく温度変化があるドライシッパー容器は、グリーンエイトでは使用いたしません。

適切なトレーニング:

ドライシッパーを取り扱う人員は低温安全手順に関する適切なトレーニングを受けていることが必要です。グリーンエイトでは定期的な社内講習会を行い、ドライシッパー容器の適正な使用方法をトレーニングします。また、新人研修の一環として、チェックリストを利用し、容器の事前冷却、メンテナンス、定期的なバリデーションを行っております。

温度の監視:

温度ロガーを使用して輸送中のドライシッパー内部の温度を監視します。グリーンエイドでは、液体窒素用のマルチ設定可能な温度ロガーを数十台レンタルでご用意しております。凍結サンプルの格納から、配達までの輸送期間中のドライシッパー容器内の温度ロガーデーターの解析、報告も行っております。

規制の遵守: 低温材料や生物学的サンプルの輸送に関するすべての関連規則およびガイドラインを遵守します。

これらのステップとガイドラインに従うことで、グリーンエイドでは、敏感な生物学的サンプル、再生医療サンプル、生殖細胞(凍結受精卵、精子、卵子)の国内及び国際輸送においてドライシッパーを安全かつ効果的に使用しています。

液体窒素温度帯での輸送はグリーンエイトへ

また、不妊治療サポートサービスとして、卵子凍結保管着床前診断サービスも提供しております。お問合せお待ちしております。

試薬・サンプルの国内・国際輸送、保管をすべて弊社に丸投げ可!

グリーンエイトでは、治験薬、医薬品原料(API)、検体、サンプル、試薬、実験動物等のライフサイエンス・ケミカル物流を行っております。

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