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着床前診断(Preimplantation generic testing;PGT)とは、体外受精によってできた胚(受精卵)の組織の一部を採取して、染色体の数や特定の遺伝子の有無を調べる医療技術です。着床前診断の結果を踏まえて移植する胚を選別することで、染色体異常に起因する流産・死産を防ぎ健康な子どもを出産することに繋がります。
弊社では、染色体の数を調べる「着床前染色体異数性診断(PGT-A)」と、ご夫婦のいずれかが特定の遺伝性疾患の保因者である場合にその疾患の原因遺伝子の有無を調べる「着床前単一遺伝子診断(PGT-M)」の海外での検査手配を行っております。
着床前染色体異数性診断(Preimplantation Genetic Testing for aneuploidy; PGT-A)では染色体の数的異常および、ある一定以上の長さで起こった重複・欠失を検査します。染色体の過不足等の染色体異常のない胚を移植することで、流産を防ぎ、妊娠率を向上させることでがき、ダウン症などの染色体の過不足に起因する特定の疾患に繋がる染色体の配列を持つ胚を事前に検出することが可能です。また、染色体の本数を調べる過程で、性別の診断も可能です。
着床前単一遺伝子診断( Preimplantation Genetic Testing for Monogenic or Single Gene Defects;PGT-M)では重篤な単一遺伝性疾患(1つの遺伝子が原因で起こる遺伝性疾患)の原因となる遺伝子の有無を調べます。
検査手配をするにあたっては、下記の情報が必要です。事前に情報をお持ちでない場合でも検査手配可能な可能性がありますので、詳しくは一度お問い合わせください。
・診断されている病気の名称
・原因となる遺伝子の変化(調べた遺伝子の検査結果)
これら検査を受けることで、妊娠中の不安や、妊娠を継続すべきかどうかで悩まれるご夫婦の精神的な負担を減らす事が出来るようになりました。
現在グリーンエイトでは、アメリカの検査機関で 着床前診断 を提供しております。弊社が提供する着床前診断プログラムは、海外にご夫婦が渡航する必要が無く日本にいながら検査を受けることが可能です。
(2022年ロシアのウクライナ侵攻以後、ウクライナでの検査手配は行っておりません。ご了承下さいませ。)
受精卵の染色体を調べる方法として、23種類全ての染色体を調べるNGS法(次世代シークエンサー)という最新技術を導入しております。
NGS法は従来のFISH法や、aCGH法に比べ精度が高く詳細な判定が出来る方法で、以前では発見することができなかったモザイク異常も検出することができます。いずれの方法でも染色体異常によって起こりうる流産のリスクを避け、妊娠・出産の可能性を高めることが可能です。また、染色体を調べることでX/Y染色体を確認することができ性別を判定すること( 産み分け )も可能となります。
染色体異数性について
染色体は、細胞の中心にある細胞核内に存在し螺旋状の構造を持ちます。染色体にはDNAより構成される遺伝子が含まれ、遺伝によって受け継ぐ情報が含まれます。
正常なヒトの細胞は、22 組の常染色体(1組2本)と、1組(2本)の性染色体(X染色体とY染色体)の組み合わせ(XYが男性、XXが女性)の合計46本で構成されています。
通常、1組につき2本ずつの染色体を持っていますが、何らかの異常により1本少ない状態(モノソミー)や1本多い状態(トリソミー)になることがあります。
卵子や精子に染色体の過剰または不足が生じた場合、その精子や卵子から発生する胚にも染色体の過剰や不足が見られます。これを異数性といいます。異数性が起これば、胚が子宮壁に着床しない、もしくは着床後すぐに成長を停止し流産にいたることがあります。
また、異数性が13, 18, 21, X, Yといった染色体で起きた場合、妊娠が出産まで継続する可能性があります。その中で最も一般的なものは第21染色体が1本多い場合であり、ダウン症候群(21トリソミー)です。他の一般的な異数性の事例としては、クラインフェルター症候群(XXY)、13トリソミー、18トリソミー等があります。染色体異数性により現れる特徴は、どの染色体が多いかまたは欠失しているかにより決定され、身体の異常または精神遅滞が見られる場合もあります。
染色体異数性の起こる確率は、特に母親が高齢になればなるほど高くなります。晩婚化、高齢出産の傾向が強まっている今、着床前診断によって事前に染色体異数性のリスクを減らすことは理想のライフプランの設計に有用です。
男性:X染色体とY染色体を持つ
女性:X染色体を2本持つ
着床前診断(PGT-A)では、性染色体の組み合わせも判別するため、胚の男女の性別の判定が可能です。
グリーンエイトの着床前診断プログラムでは、体外受精した受精卵が胚盤胞という状態まで成長した段階で、数個の細胞を取り出し、22 組の常染色体と、2種類の性染色体(XYが男性、XXが女性)を含め、すべての染色体を海外検査機関にて調べます。その結果、受精卵の性別を事前に知ることができ、ご希望の性の染色体を持つ受精卵だけを子宮に移植することで科学的な男女の産み分けが可能になります。
男女の産み分けは古くから多くの人々の関心対象であり、様々な方法が模索されてきました。タイミング法、産み分けゼリー(ピンクゼリーなど)、パーコール法(遠心分離を利用してX精子とY精子を分離する理論)など現在でも様々な方法が提唱されていますが、どれも精度は高くありません。
現状、着床前診断(PGT-A)により、胚の性別を識別して、希望の性別の胚を移植する方法が科学的根拠に基づく最も正確度の高い方法です。
日本の着床前診断(PGT-A)は、あくまでも反復流産への対処法としての有効性を調べる目的で臨床研究が行われており、胚の性別の開示はされていません。しかし、アメリカなどの諸外国では、性別を含めた結果の開示をすることで、ファミリーバランスの観点からも活用されています。
現在、女性の社会進出が進み、晩婚化や核家族化、金銭的な事情など、様々な事情から着床前診断や産み分けを行いたいと考える方が増えています。 グリーンエイトでは皆様にもう一つの選択肢を提供することで、不安や悩み、精神的な負担を減らすことができ、また新たな希望を見出すことが出来ると考えています。男女産み分けも含めて検査を行うことは女性の権利だと考えています。
不妊治療は女性にとって、また夫婦にとって、精神的にも肉体的にもとてもストレスがかかる治療です。
また、通常の不妊治療に加えて、海外での着床前診断(PGT)を受けるにはさらに費用と時間がかかります。
グリーンエイトでは安全な国際輸送はもちろん、確実に着床前検査が行えるよう、お客様一人一人に専任担当者が付き、お問い合わせから検査完了までの全てをケアします。
バイリンガルスタッフが、提携先海外の医療機関・検査機関と密に連絡をとり、お客様にご負担やご不安がないように責任をもってサポートいたします。
グリーンエイトの 着床前診断 ( PGT ) 検査サービスは、日本にいながら PGT 検査を受けて頂くことが可能なため、海外へ渡航していただく必要はございません。
グリーンエイトでは性別も含めて着床前診断の結果をご報告しております。産み分けをメインの理由としてのPGT検査依頼を多く頂いております。
着床前診断( PGT -A)では99%の精度で男女の性別の判定が可能です。着床前診断によって判定されたご希望の性別の胚を移植することで、科学的根拠に基ずく産み分けが可能です。
はい。可能です。細胞を 着床前診断 ( PGT ) 検査に出すために、生検(バイオプシー)を行う必要があります。ご経験のある培養士が生検作業を行う必要がございます。詳細についてグリーンエイトにご連絡くださいませ。
IATA(国際航空運送協会)認定の国際輸送に適した専用ドライシッパー容器にて輸送を行います。弊社の使用する容器は安定して-190℃の温度帯を15日以上保つことが可能な為、安全に海外の検査機関まで輸送を行うことが出来ます。
また、グリーンエイトの本業は国際医薬品輸送でございます。日々、生殖医療細胞等の輸送は年間100件以上行っておりますので、凍結胚の輸送も安心してご依頼いただけます。
提携先クリニックの混雑具合にもよりますが、海外のクリニックに受精卵が到着してから、通常2週間から7週間程度で検査結果を報告しております。
グリーンエイトでは、全ての方に着床前診断サービスを提供しています。日本では、着床前診断は臨床として治療歴などにより限定した対象者に対してのみ提供されていますが、弊社のサービスは海外(アメリカ)での着床前診断を提供しており、全ての方にご利用いただけます。
過去に流産をご経験された方、高齢出産となる見込みで胎児の染色体異常のリスクを軽減されたい方、ファミリーバランスの観点から赤ちゃんの性別も気になる方、ご本人もしくはご親族の持つ遺伝性疾患をのお子さんへの遺伝を防ぎたい方など、様々な方にご利用いただいております。日本全国どちらからの検査手配も可能です。
弊社のサービスをご利用いただく場合には、受精卵(もしくは受精卵から採取した細胞)を海外(アメリカ)の検査機関に持ち出す必要がございますので、海外への持ち出し、また、検査後の移植のための持ち込みを了承していただけるかどうか、事前にご確認ください。
体外受精は身体にもご負担がかかりますので、ご自宅や勤務先のお近くの通いやすい所をおすすめいたします。クリニックへの交渉方法やクリニック探しにお困りの方にはアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご連絡くださいませ。