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危険物倉庫 に関連する法令・規則~危険物取扱のために知るべきこと~

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危険物倉庫 は、化学物質や有害物質などの 危険物 を保管する重要な施設です。これらの物質が適切に管理されずに取り扱われると、重大な事故や健康リスクが発生する可能性があります。本記事では、危険物倉庫 の適切な運用と安全確保について解説します。

危険物倉庫とは

消防法で定められた危険物を保管する倉庫のことです。身近なものでは濃度が高いアルコールなども危険物に該当するため、一定以上の量を保管するためには消防の許可を得た危険物倉庫で保管することが必要になっています。

火災の発生可能性が高い物質、火災発生後に消火が難しい物質が消防法にて危険物に指定されており、第一類から第六類まで指定されています。

倉庫は、危険物質を適切に保管し、取り扱うことで、労働者の安全を確保し、環境への影響を最小限に抑える役割を果たしています。また、法的規制や規制当局の指針に適合することも重要です。

危険物を取り扱う施設の種類

消防法上、「危険物倉庫」は存在しません。消防法上定められている危険物を取り扱う施設は3種類あります。

・危険物製造所

・危険物貯蔵所

・危険物取扱所(ガソリンスタンドなど)

危険物を取り扱う施設に求められる基準

・保有空地

・防火設備(防火シャッターなど)

類別性質品名
第一類酸化性固体一 塩素酸塩類
二 過塩素酸塩類
三 無機過酸化物
四 亜塩素酸塩類
五 臭素酸塩類
六 硝酸塩類
七 よう素酸塩類
八 過マンガン酸塩類
九 重クロム酸塩類
十 その他のもので政令で定めるもの
十一 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
第二類可燃性固体一 硫化りん
二 赤りん
三 硫黄
四 鉄粉
五 金属粉
六 マグネシウム
七 その他のもので政令で定めるもの
八 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
九 引火性固体
第三類自然発火性物質及び禁水性物質一 カリウム
二 ナトリウム
三 アルキルアルミニウム
四 アルキルリチウム
五 黄りん
六 アルカリ金属(カリウム及びナトリウムを除く。)及びアルカリ土類金属
七 有機金属化合物(アルキルアルミニウム及びアルキルリチウムを除く。)
八 金属の水素化物
九 金属のりん化物
十 カルシウム又はアルミニウムの炭化物
十一 その他のもので政令で定めるもの
十二 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
第四類引火性液体一 特殊引火物
二 第一石油類
三 アルコール類
四 第二石油類
五 第三石油類
六 第四石油類
七 動植物油類
第五類自己反応性物質一 有機過酸化物
二 硝酸エステル類
三 ニトロ化合物
四 ニトロソ化合物
五 アゾ化合物
六 ジアゾ化合物
七 ヒドラジンの誘導体
八 ヒドロキシルアミン
九 ヒドロキシルアミン塩類
十 その他のもので政令で定めるもの
十一 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
第六類酸化性液体一 過塩素酸
二 過酸化水素
三 硝酸
四 その他のもので政令で定めるもの
五 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの

危険物倉庫での保管が必要な場合

消防法に定められている物質で、一定量(指定数量)以上の保管になると、危険物倉庫での保管が必要です。指定数量は下記のとおりです。

例えば、エタノールを合計400L以上常時保管する場合には危険物製造所・貯蔵所・取扱所での保管が必要です。また、指定数量の1/5以上の場合は少量危険物届け出が必要になります。

危険物倉庫 の安全対策

危険物倉庫では、安全対策が重要です。これには、適切な防護具の着用、物質の適切な取り扱い、火災や漏洩などの緊急事態への対応計画が含まれます。定期的な訓練や模擬演習も実施されるべきです。さらに、周辺のコミュニティや環境への影響も考慮し、事前のリスク評価と対策の実施が必要です。

専門性と効率を高めるための危険物管理業務の委託のススメ

危険物の管理は、法規制の遵守や安全対策の強化が求められる重要な業務です。しかし、自社で全てを担うことは、コストやリソースの面で大きな負担となることがあります。また、自社で危険物倉庫を設置すると、莫大な金額がかかります。そこで、危険物管理を専門とする外部業者に委託することが、効率的かつ安全な運営を実現する一つの解決策となります。

他社委託のメリット

  • コスト削減と効率化
    外部業者に業務を委託することで、固定費用の削減が可能です。また、専門的なノウハウを持つ業者が管理を行うことで、運営の効率も向上します。
  • 最新の法規制への対応
    法規制は頻繁に変わります。専門業者はこれらの変化に迅速に対応できるため、コンプライアンスリスクを大幅に軽減できます。
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成功事例と選定基準

  • 成功事例
    ある製薬会社では、危険物管理を専門業者に委託することで、年間20%のコスト削減に成功しました。また、法規制の更新にも迅速に対応し、監査での指摘事項が大幅に減少しました。
  • 選定基準
    委託先を選ぶ際には、業務実績、法規制への対応力、コストパフォーマンス、そして信頼性が重要です。過去のクライアントリストや成功事例を確認し、自社に最適なパートナーを選びましょう。

まとめ

グリーンエイトでは、危険物取扱者甲種を所持した職員による管理のもと、安全とコンプライアンスを重視した危険物保管倉庫を運営しております。少量からパレット単位まで、温度管理・毒劇物・医薬品にも対応した危険物倉庫です。区画レンタル含め、ご相談・お見積依頼をお待ちしております。

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