Home » Column » GDP » ドライアイス の正しい使用方法とは

ドライアイス の正しい使用方法とは

分析機関や提携研究機関へ冷凍検体を送る際に、自分で ドライアイス で梱包して送る研究者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?バイオ系・ライフサイエンス系の貨物のドライアイス温度帯での輸送を行う物流会社である、グリーンエイトがドライアイスを使用する際の注意事項について解説いたします!

ドライアイス とは

ドライアイスは、約-78.5°C(-109.3°F)の固体の二酸化炭素(CO2)です。通常の氷(水が凍ったもの)とは異なり、ドライアイスは航空法および船舶安全法上、危険品に該当します。ドライアイスは温まると液体にはなりません。その代わりに、昇華と呼ばれる現象を経て、固体から直接ガスになります。この特性により、ドライアイスは冷却、冷凍、霧や煙のような特殊効果の作成など、さまざまな用途に利用されます。生鮮食品の輸送、医療医薬品の輸送、生物試料の輸送、保存、特定の清掃プロセスなどに頻繁に使用されます。

またドライアイスは、IATA(International Air Transport Association/国際航空運送協会)の危険物規則により、国連番号(UN)1845, Class 9 に該当する危険物になります。航空輸送の場合には、IATAの規則に乗っ取った輸送を行う必要があります。従って、ドライアイスを扱う場合、IATAの危険物取扱者の資格とトレーニングを受けている担当者が必要になります。

ドライアイス を安全に取り扱うためには?

ドライアイスを取り扱う際は、その非常に低い温度と、昇華して二酸化炭素ガスになることに注意する必要があります。以下は、ドライアイスを安全に取り扱うためのガイドラインです:

保護具を着用する:ドライアイスを扱うときは、凍傷から皮膚を守るために必ず断熱手袋を着用してください。また、目や肌を保護するためにゴーグルや長袖も推奨されます。

換気を確保する:ドライアイスを使用する場所は十分に換気されていることを確認してください。二酸化炭素ガスが空気中の酸素を置き換えると、呼吸困難や窒息の危険があります。

保管:ドライアイスは発泡スチロールクーラーのような断熱容器に保管してください。完全に密閉された容器に保管しないでください。ドライアイスが昇華して圧力が高まると、爆発の危険があります。

取り扱い:ドライアイスを移動させたり扱ったりする際には、直接手で触れずにトングや他の道具を使用してください。

輸送:ドライアイスを輸送する際は、車両が十分に換気されていることを確認してください。車の客室内でドライアイスを輸送しないでください。

廃棄:ドライアイスは人や動物のいない、よく換気された場所で昇華させてください。シンク、トイレ、またはゴミ処理機に廃棄しないでください。配管にダメージを与える可能性があります。

応急処置:ドライアイスに触れて凍傷を負った場合は、直ちに医療機関に連絡してください。影響を受けた部分を擦らず、ぬるま湯で優しく温めてください。

これらの安全対策を守ることで、ドライアイスを効果的に扱い、事故やけがのリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ:

コンプライアンス上、ドライアイスを使用する際は適正なトレーニングを受けたものが扱う必要があり、定期的な社内講習も必要です。トレーニングを受けていない人が行うと、低温やけどなどの事故・ケガの事例が多発いたします。また、ドライアイスを化学品、医薬品と共に扱う場合にはより一層の注意が必要です。グリーンエイトはIATA講習を受けた有資格者が扱うので、コンプライアンス上も安心です。是非お任せください。

試薬・サンプルの国内・国際輸送、保管をすべて弊社に丸投げ可!

グリーンエイトでは、治験薬、医薬品原料(API)、検体、サンプル、試薬、実験動物等のライフサイエンス・ケミカル物流を行っております。

GMP/GDP物流、危険物、毒劇物、高薬理活性原薬、温度管理、少量貨物など、法令規制調査などのお手間のかかる貨物の物流などに困りの場合はお気軽にご相談ください。専門知識を有するネイティブコーディネーターが、物流のお悩みを一手にサポートいたします。

※15分からオンライン面談も承っております※

TEL 03-6206-2657

受付:平日9:00-18:00

Shopping Basket